平成の坂本龍馬を目指して

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マニュアル化とイノベーションのジレンマ

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会社内で仕事をしていると、ついつい自分でやったほうが早いと考えて、自分でやってしまう.....

 
そんなことが以前は特にありました。最近はそのように思うことは次第になくなってきています。
 
自分でこなせる作業量に関しては、必ずすぐに限界がきます。一日の時間が24時間、睡眠時間なども考慮すると、一日に使える時間は実際16時間ほどといったところでしょう
 
その16時間を最大限にレバレッジをきかせて、会社組織として全体でやれることを最大化するのであれば、人にお願いする、もしくはできるひとを育てていくことは非常に重要なことではないかと感じています
 
ただ人にお願いする、人になにかしらまだその人が経験したことのない仕事をお願いする際には、僭越ながら重要なことが3つあるのではないかと思います
 
1. 細かく作業を教えてお願いするというよりは、その作業のゴール、目的はなにかを伝えてお願いする
 
なぜこの作業をするのか、この作業をすることによって、どんな結果がもたらされることを想定しているのかがなければ、やるべき作業であるか否かの判断すらできません。
 
また作業を任せられる人は、具体的に詳細をきかなければ作業ができません。これは作業する側からすれば常に作業をお願いしている側に確認が必要になってしまいますし、作業をお願いすら側からしてもすごく細かいお願いの仕方をすることになるので、作業に付随するコミュニケーションコストが非常に高くなる弊害があると思います。
 
2. 必ずその作業を教わる人が次にまたその人が別の人に教えることになる状況を想定しておき、マニュアル化しておく
 
ずっと組織が拡大しないことを想定しているのであれば問題ないかと思うのですが、拡大していく組織であることを想定しておくと、必ずある作業を後任者が担うという状況が出てきます。
 
こなせる仕事のレベルがどんどん上がっていくという前提にたつと、必然とも言えるでしょう。
 
結果が出ることがわかった、ある程度体系化されてきたノウハウや作業手順はマニュアル化しておくと、作業にあたる人の一定の作業の質が保たれます。
 
ただマニュアル化に関しては、特に変化の多いIT業界、現代社会においては注意が必要だと思います。というのもマニュアル化した瞬間からそのマニュアルの形骸化、衰退が始まるケースが多いからです。
 
マニュアルをつくるにしても、そのマニュアルはアップデートを常にし続けるべきですし、それがないと結果には繋がらない作業マニュアルになってしまいます。
 
そうすると、マニュアルは弊害でしかありません。
 
またイノベーションのジレンマにこのあたりの記述が詳しいと思うのですが、今における最善の選択と5年先を見据えたときの最善の選択は異なります。
 
市場は常に変わり、成長、衰退を繰り返すからです。具体的な例を挙げるとするならば、WEBとスマートフォンアプリで考えるとわかりやすいと思います。
 
WEBにおけるSEO などで集客のノウハウ、マニュアルを持った会社があったと仮定します。
 
今はWEB経由からの集客ができているし、社内にもそのマニュアル、ノウハウが溜まってきていて、苦労も少ないとなると、どうしてもその時点だけ見ればWEBでのマーケティングに集中するという判断になりがちです。
 
しかし、すでにそのような前兆が明らかにみられるように、スマートフォンがメインとなってくると、そのノウハウ、マニュアルは使えない、勝ちパターンがない状態になります。
 
なので常に先を見据えた先行投資が必要です。その際に新規事業としてスマートフォン時代における事業推進を行う子会社を設立するか否かであったり、すでに自社で展開している事業とのカニバリゼーションをどうみるかといった判断は非常に難しいものだと言えるでしょう。
 
3. 単なる作業を任せることからはじめたとしても、徐々にお願いする仕事のレベルを高度なものにしていく
 
人は同じ作業をすることにどの程度耐性があるか、かなりの個人差があると思います。
 
ただマニュアルがあって、すでに仕組みが出来上がっている中での作業には、すぐに飽きてしまう人もいます。
 
これは優秀か優秀ではないといったような議論ではなく、その人の適材適所の問題かと思うのですが、仕事にやりがいを見出していて、事業推進していきたいという人間であればあるほど、そういった作業ではやりがいを感じられなくなってしまうことが多いなと未熟ながら、会社をやっていて思うことです。
 
そのためある程度勝ちパターンをつくった後は、そういった人ではなく、ある程度勝ちパターンが決まったうえで、仕事をし、結果を出していける人を配置するなどが必要になるでしょう。